【騙されるな!】投資系Youtuberが詐欺かどうか見分けるコツ3選

【騙されるな!】投資系Youtuberが詐欺かどうか見分けるコツ3選

この記事のポイント
  • 投資に経歴や肩書は関係がないので、「元〇〇」や「プロトレーダー」を自称するYoutuberを信用してはいけません。また、「FIRE達成」、「資産〇〇円達成」といっても、それが本当に投資で成功したものかどうかは分かりません。「年収が高い」、「借り入れたお金(見せ金)に過ぎない」という可能性があるので、注意した方が良いでしょう。
  • 「海外口座を勧誘する」、「ライン登録へ誘導する」Youtuberはほぼすべて詐欺師です。本当に大金を持っている人がわざわざ法律を犯してまで広告収入を稼ぐことはありませんし、一人で複数人の投資相談に乗ることも時間的に難しいのでライン登録を促すことはありません。ほぼ詐欺と思ってよいでしょう。
  • 大げさな謳い文句があれば疑いようがなく詐欺です。アメリカの伝説の投資信託「マゼラン・ファンド」でさえ、年間の平均リターンは29%(月利はわずか2%程度)に過ぎません。これを超えるような投資成績を宣伝していれば、それは確実に詐欺です。

詐欺かどうか見分けるコツ①:経歴や肩書が華やかであるYoutuberほど詐欺の可能性が高い!

「元〇〇」や「プロトレーダー」といった経歴や肩書がある方が危険!

「プロバイナリートレーダーを自称するYoutuberの動画詳細欄」

「プロバイナリートレーダーを自称するYoutuberの動画詳細欄(コミュニティへの誘導やツール販売ページへの誘導が目立つ)」

まずはじめに、当たり前のことですがYoutuberの経歴や肩書を信用してはいけません。Youtuberの中には元機関投資家、元証券マン、元上場会社社長などと自己紹介している人がいますが、企業名等を明らかにしていない場合はそれが本当かどうかは誰にも分かりませんし、仮に本当であってもそれが実力を反映したものかは誰にも分かりません。

例えば、投資信託会社でアシスタントスタッフとして働いていれば元機関投資家を名乗れますし、証券会社にアルバイトとして入っていてば元証券マンと自称することができます。しかし、実際に投資判断を下したり、トレーダーとして働いたわけではないので、その人に資産運用能力があるかどうかはまったくの未知数です。

また、逆の例でいえば、資産80億円を築いたカリスマトレーダーのテスタさんはもともとフリーターとして働いていました。投資は口座開設してお金を入金すれば誰でも行うことができるので、実際のところ立派な身分や職歴は関係ありません。「元〇〇」や「プロトレーダー」という言葉には「他人を信用させようという悪意」が隠されているので、華やかな経歴や肩書を持つ人の方が詐欺である可能性高いと言えます。

「FIRE達成」、「資産〇〇円達成」という言葉は嘘の可能性が高い!

「FIREを騙るYoutube動画の詳細欄(ライン登録へ誘導する文言や大量のアフィリエイトリンクが並んでいる)」

「FIREを騙るYoutube動画の詳細欄(ライン登録へ誘導する文言や大量のアフィリエイトリンクが並んでいる)」

「FIRE達成」、「資産〇〇円達成」という言葉に惑わされてはいけません。そもそも、本当にFIREを達成していたり、多額の資産を保有しているのなら、Yotuberとして必死に動画投稿する必要がありません。加えて、「FIRE達成」、「資産〇〇円達成」といっても、投資で成功したことの証明にはなりません。デモ口座でトレードしている、その人の年収が高い(資金力がある)だけ、一時的に借り入れたお金を預け入れているだけ(いわゆる見せ金)という可能性がある以上、投資成績をしっかりと確認できるまでは詐欺だと考えた方がよさそうです。

なお、多くのYoutuberがなぜか自身の投資成績や資産額をわざわざパワポやエクセルにまとめて公開していますが、証券会社の「資産の推移画面」や「特定口座損益履歴(取引履歴や売買損益の履歴が表示される)画面」を見せれば一発で事足ります。加工した情報を開示していたり、不必要に情報を隠している場合は詐欺だと判断してよさそうです。

詐欺かどうか見分けるコツ②:海外口座やライン登録を要求するYoutuberはほぼ全部詐欺!

海外口座は基本的に違法!

「金融庁による注意喚起:無登録の海外所在業者による勧誘にご注意ください」金融庁HPより

「金融庁による注意喚起:無登録の海外所在業者による勧誘にご注意ください」金融庁HPより

海外口座を勧めるYoutuberは間違いなく詐欺です。基本的に海外の金融機関であったとしても、日本の居住者のために又は日本の居住者を相手方として金融商品取引を業として行う場合は、金融商品取引業の登録(金融商品取引法に基づく登録)が必要となります。この登録を受けずに金融商品取引業を行うことは法律で禁止されているため、海外口座を勧めるYoutuberは間違いなく詐欺だと判断できます。

なお、海外金融業者に関する法律には、「外国証券業者に関する法律」、「外国証券業者に関する法律施行令」、「外国証券業者に関する命令」などが関係しており、「登録を受けない外国証券業者は、国内にある者を相手方として証券取引行為を行つてはならない」こと、無登録金融業者が「新聞、雑誌、テレビジョン及びラジオ並びにこれらに類するものによる有価証券に対する投資に関する広告」、「有価証券に対する投資に関する説明会の開催」、「口頭、文書又は電話その他の通信手段による有価証券に対する投資に関する情報の提供」等の勧誘行為を行ってはいけないことが明記されています。つまり、海外口座を勧誘することは法に抵触する行為であり、リンクを貼っている時点で論外であると言えます。

ライン登録を要求するのは詐欺だから!

「FIREを騙るYoutube動画の詳細欄(ライン登録へ誘導する文言や大量のアフィリエイトリンクが並んでいる)」

再掲:「FIREを騙るYoutube動画の詳細欄(ライン登録へ誘導する文言や大量のアフィリエイトリンクが並んでいる)」

最近、ライン登録を要求するYoutuberが増えていますが、ほぼ全部詐欺です。ごくごく自然なことですが、一人で複数人を相手に投資相談に乗ることは時間的に不可能に違いです。また、わざわざ投資情報をラインで送付しなくても、ブログに書けば誰でも閲覧することができます。Youtuberがしつこくライン登録を求めるのは、「騙して優良商材を売りつけたい」、「個人情報を名簿業者等に売りつけたい」という思惑があるからです。悪質な集団に狙われて思わぬ犯罪に巻き込まれる恐れがあるので、ライン登録は避けた方が無難です。

詐欺かどうか見分けるコツ③:大げさな謳い文句があれば間違いなく詐欺!

「月利100%を謳うYoutube動画の詳細欄」

「月利100%を謳うYoutube動画の詳細欄(ツールの販売サイトへのリンク、宣伝文句が並ぶ)」

大げさな謳い文句があればそれは確実な詐欺です。上の画像は月利100%を謳う投資ツールのYoutube動画ですが、もし本当に1ヵ月で資産を倍にできるなら、1年間で資産は4096倍に増える計算になり、仮に投資元本を100万円とすれば、1年間で資産は41億円ほどに膨れ上がる計算となります。

圧倒的な投資成績で伝説のファンドと呼ばれたアメリカの投資信託「マゼラン・ファンド」でさえ、年間の平均リターンは29%(月利はわずか2%程度)に過ぎないのですから、月利100%がどれほど荒唐無稽な数字なのか理解できると思います。月利2%以上を謳うような大げさな投資成績を宣伝するYoutuberがいれば、それは詐欺だと考えて間違いないでしょう。

まとめ

Youtubeを見ていると、明らかに怪しい(見なくても詐欺だと分かる)動画が目につくようになってきました。騙される人は多くはないと思いますが、興味本位で近づけば容赦なくカモにされます。上位表示されていたり、再生回数が万を超えていたとしても、その内容が正しいかどうかを冷静に判断し、簡単に騙されないように気を付けましょう。

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