楽天証券でidecoを運用する場合のおすすめの商品は?

楽天証券でidecoを運用する場合のおすすめの商品は?

楽天証券でidecoを運用する場合のおすすめの商品は?

この記事のポイント
  • 「ideco(イデコ)」は退職後の生活に必要な資金を自主的に確保してもらうために生まれた制度で、節税効果が驚くほど大きくなっています。基本的に誰でも加入できるので、資金に余裕のある方もそうでない方も、できる限り楽天証券でidecoを始めてみましょう。

楽天証券で提供されているideco商品一覧

楽天証券でidecoをする場合、同社所属のファンドアナリストが厳選した低コスト・好運用実績の投資信託の中から、好きな商品を選んで投資をすることができます。国内株式・国内債券・国内REIT・外国株式・海外債券・海外REIT・コモディティ・バランス型・ターゲットイヤー型という9つのテーマに沿って豊富な商品が取り揃えられているので、他社に比べて格段に資産運用しやすくなっています。

「ideco(イデコ)」は退職後の生活に必要な資金を自主的に確保してもらうために生まれた制度で、節税効果が驚くほど大きくなっています。基本的に誰でも加入できるので、資金に余裕のある方もそうでない方も、できる限り楽天証券でidecoを始めてみましょう。

注意
この文章は2023年4月時点の情報を参考にしています。商品の取り扱い状況等に変更がある可能性もありますので、投資の際は最新の情報を必ずご確認ください!

国内株式

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある国内株式関連商品)」楽天証券より

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある国内株式関連商品)」楽天証券より

国内株式の商品としては「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」、「たわらノーロード日経225」、「iTrust日本株式」、「MHAM日本成長株ファンド<DC年金>」、「フィデリティ・日本成長株・ファンド」、「コモンズ30ファンド」という6つの特色ある商品がラインナップされています。

「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」

「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」はTOPIX(東証株価指数、配当込み)の動きに連動する投資成果を目指して運用されるファンドです。TOPIXはプライム市場(旧東証一部)に上場する幅広い銘柄に銘柄に投資するため、225銘柄で構成される日経平均よりも特定業種や値嵩株の影響を受けにくくなっています。また、指数の構成銘柄を機械的に組み入れて運用する(パッシブ型)商品なので、ファンドの管理費用が低く、利益を出しやすくなっています。

「たわらノーロード日経225」

「たわらノーロード日経225」は日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すファンドです。日経平均は日本を代表する225銘柄で構成される株価指数であり、一般投資家だけでなく国内外の機関投資家などのあらゆる投資家が注目しています。加えて、日銀の資産買い入れの対象にもなっているので、投資先の一つに組み入れるべき商品と言えます。

「iTrust日本株式」

「iTrust日本株式」は国内のナンバーワン企業(優れたブランド力、技術力、商品・サービス開発力およびマーケティング力を有し、業界トップシェアを誇る企業、または今後それが期待される企業)の株式に投資するファンドです。中長期的な企業の利益成長に着目し、高い利益成長が期待できる銘柄に厳選投資を行うアクティブ型のファンドとなっており、日経平均・TOPIX連動型の商品よりも高いパフォーマンスを期待できます。ただし、その分だファンド管理費用も高くなっているので注意が必要です。

「MHAM日本成長株ファンド<DC年金>」

「MHAM日本成長株ファンド<DC年金>」は株式を独自の62業種に分類し、個別企業の定量・定性両面にわたる綿密な調査・分析により厳選した銘柄に投資するファンドです。指数連動型商品と比べて銘柄選定にコストがかかるため、ファンド管理費用が高くなっている点に注意が必要です。

「フィデリティ・日本成長株・ファンド」

「フィデリティ・日本成長株・ファンド」は個別企業分析により成長企業(市場平均等に比較し成長力があり、その持続が長期的に可能と判断される企業)を選定し、利益成長性等と比較して妥当と思われる株価水準で投資するファンドです。これもコストをかけて市場平均よりも高いリターンを獲得しようとするアクティブ型の投資信託なので、ファンド管理費用が高くなっています。

「コモンズ30ファンド」

「コモンズ30ファンド」は日本国内の30銘柄程度に厳選投資を行い、原則として短期的な売買は行わず長期保有することを基本とするファンドです。銘柄数が少ない(集中投資を行っている)ため、他のアクティブ型のファンドに比べて管理費用が低く、その分だけ利益が出やすくなっています。

国内債券

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある国内債券関連商品)」楽天証券より

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある国内債券関連商品)」楽天証券より

国内債券の商品としては、「たわらノーロード国内債券」、「明治安田DC日本債券オープン」の2種類の商品が提供されています。

「たわらノーロード国内債券」

「たわらノーロード国内債券」は国内の公社債に実質的に投資し、NOMURA-BPI総合指数に連動する投資成果をめざすファンドです。NOMURA-BPI総合指数は日本国内で発行された公募固定利付債券の流通市場全体の動向を表すために開発された投資収益指数(パフォーマンス指数)なので、「NOMURA-BPI総合指数指数に連動する」ということは簡単に言えば「国内で発行されたすべての債券に投資する」ということになります。市場全体の動きに連動するパッシブ型の商品であるため、ファンド管理費用も低く抑えられています。

「明治安田DC日本債券オープン」

「明治安田DC日本債券オープン」は国内の公社債へ分散投資し、ファンダメンタルズ分析を重視したアクティブ運用を行うファンドです。NOMURA-BPI総合をベンチマーク(基準)としてこれを中長期的に上回る投資成果を目指しているので、その分だけ管理費用も高くなっています。

国内REIT

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある国内REIT関連商品)」楽天証券より

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある国内REIT関連商品)」楽天証券より

国内REITに関する商品として、「三井住友・DC日本リートインデックスファンド」、「 野村J-REITファンド(確定拠出年金向け)」の2商品の取り扱いがあります。

MEMO
REIT(Real Estate Investment Trust:リート)は多くの投資家から集めた資金でオフィスビルや商業施設マンションなどの複数の不動産などに投資し、その賃貸収入や売買益を投資家に分配する金融商品です。株式投資信託の不動産版ともいえる商品で、全国の不動産に広く分散投資できるというメリットがあります。

「三井住友・DC日本リートインデックスファンド」

「三井住友・DC日本リートインデックスファンド」は国内の取引所に上場している不動産投資信託(REIT:リート)に投資し、東証REIT指数(配当込み)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行うファンドです。東証REIT指数は東京証券取引所に上場するREIT全銘柄を対象とした指数なので、同ファンドは構成銘柄を機械的に組み入れて運用するパッシブ型(低コスト型)のファンドになります。

「 野村J-REITファンド(確定拠出年金向け)」

「 野村J-REITファンド(確定拠出年金向け)」は個別銘柄の流動性、収益性・成長性等を勘案して選定したJ-REITに分散投資を行い、高水準の配当収益の獲得と中長期的な値上がり益の追求を目指すファンドです。三井住友・DC日本リートインデックスファンドのように機械的な運用をせずに運用するため、管理コストは高くなりますが、その分だけ高いリターンを期待できる商品です。

外国株式

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある外国株式関連商品)」楽天証券より

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある外国株式関連商品)」楽天証券より

外国株式の商品としては、「たわらノーロード先進国株式」、「インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式」、「ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け)」、「iTrust 世界株式」、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」の5種類の商品が揃っています。

「たわらノーロード先進国株式」

「たわらノーロード先進国株式」は海外の金融商品取引所に上場している株式に実質的に投資し、MSCIコクサイ・インデックス(円換算ベース、配当込み、為替ヘッジなし)に連動する投資成果をめざすファンドです。MSCIコクサイ・インデックスは日本を除く先進国の株価動向を示す代表的なインデックスで、先進国22ヵ国に上場する大・中型株のうち約1300銘柄を対象にしています。指数連動型で機械的に運用するため、ファンド管理費用も低く、利益を出しやすい商品となっています。

「インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式」

「インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式」は新興国の株式に投資を行ない、MSCI エマージング・マーケット・インデックス(円ヘッジなし・円ベース)の動きに連動する投資成果を目指すファンドです。MSCIエマージング・マーケット指数とは全世界の新興国(エマージング)市場をカバーしている最も代表的な株価指数であり、新興国26ヵ国の大型株と中型株を対象として、1,385銘柄で構成されています。こちらの商品も指数連動型で機械的に運用するため、ファンド管理費用も低く、利益を出しやすい商品となっています。

「ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け)」

「ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け)」は運用スタイルの異なる複数の運用会社を組み合わせた「マルチ・マネージャー運用」を行うファンドです。グロース型(成長株に特化した運用を行う)やバリュー型(割安に特化した運用を行う)などの複数の投資信託を組み合わせて運用するので、パフォーマンスが安定しやすくなる一方、管理費用が高くなっています。

「iTrust 世界株式」

「iTrust 世界株式」は主に高い競争優位性をもつグローバル優良企業(世界的にブランド名が知られているうえに、強力なマーケティング・販売網を構築していることにより、高い競争優位性をもつ企業)の株式に投資するファンドです。いわゆる勝ち組企業に厳選して投資するため、比較的リターンが安定していますが、アクティブ型の運用なのでファンド管理コストが高くなっています。

「楽天・全米株式インデックス・ファンド」

「楽天・全米株式インデックス・ファンド」はバンガード・トータル・ストック・マーケットETFに投資するファンドです。基本的にアメリカ証券取引所に上場するETF(Exchange Traded Funds:上場投資信託)に再投資しているだけなので、無駄に管理コストが高く、その分だけリターンが低くなっています。ただし、アメリカ株自体は持続的な成長が見込まれるので運用成績は群を抜いています。

海外債券

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある海外債券関連商品)」楽天証券より

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある海外債券関連商品)」楽天証券より

海外債券の商品としては、「たわらノーロード先進国債券」、「たわらノーロード先進国債券(為替ヘッジあり)」、「インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型)」、「みずほUSハイイールドファンド<DC年金>」の4商品が選択できるようになっています。

「たわらノーロード先進国債券」

「たわらノーロード先進国債券」は主として海外の公社債に実質的に投資し、FTSE世界国債インデックスに連動する投資成果をめざすファンドです。FTSE世界国債インデックスは世界主要国の国債の動向を表す債券指数であり、これに連動するということは市場全体の投資成績と同程度のリターンを目指すということになります。先進国の国債をパッシブ型で運用するため、比較的安全性も高く、管理費用も低くなっているのが特徴です。

「たわらノーロード先進国債券(為替ヘッジあり)」

「たわらノーロード先進国債券(為替ヘッジあり)」はたわらノーロード先進国債券の為替リスクをフルヘッジしたファンドです。円高になって資産価値が落ち込んだとしても、為替差損に相応するリターンを得られる金融商品を組み込んでいるため、為替リスクに晒されることがありません。ヘッジにかかるコストの分だけ管理費用が高くなっていますが、急激な為替変動が見込まれる場合には有望な商品となっています。

「インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型)」

「インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型)」は新興国の現地通貨建債券に投資を行い、JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス・エマージング・マーケッツ グローバル・ディバーシファイドの動きに連動する投資成果を目指すファンドです。この投資信託はブラジルやメキシコなどの新興国14か国の現地通貨建て国債を対象とする商品であり、先進国国債を対象とするファンドよりも高リスク・高リターンな投資信託となっています。

「みずほUSハイイールドファンド<DC年金>」

「みずほUSハイイールドファンド<DC年金>」は主に米国の米国ドル建て高利回り債(ハイイールド債)に投資するファンドです。定性分析・定量分析に市場環境分析を加え、良質な資産と優良な経営陣を持つ企業を重点的に抽出し銘柄選択を行うことにより高リターンを追及する運用方針となっています。コロナの影響で業績が低迷していたアメリカン航空の社債などに投資しており、アクティブ型の運用どぉおこなっているため、管理コストがかなり高めに設定されています。

海外REIT

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある海外REIT関連商品)」楽天証券より

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある海外REIT関連商品)」楽天証券より

海外債券の商品としては、「三井住友・DC外国リートインデックスファンド」というが提供されています。同ファンドは日本を除く世界各国において上場している不動産投資信託(REIT)に投資し、S&P先進国REIT指数の動きに連動する投資成果を目指して運用を行う投資信託です。各国のREIT市場の市場規模(時価総額比)に合わせて投資を行っているため、総資産の76.4%(2023年4月時点)をアメリカに投資しています。外国リートという名称ですが、アメリカ以外の国の構成比が低くなっている点に注意が必要です。

国内外株式

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある国内外株式関連商品)」楽天証券より

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある国内外株式関連商品)」楽天証券より

国内外株式の商品としては、「セゾン資産形成の達人ファンド」、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」の2種類の商品が選べるようになっています。

「セゾン資産形成の達人ファンド」

「セゾン資産形成の達人ファンド」は世界の株式に実質的に分散投資するファンドです。国内外の投資信託証券の中から、資産規模、運用実績、コストならびに運用方針、投資態度をリサーチして投資するため、管理コストが高くなっています。運用成績が特に優れているわけではないので、基本的にはコストの安いパッシブ型の投資信託を組み合わせた方がよさそうです。

「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」

「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は主としてバンガード・トータル・ワールド・ストックETF、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF、バンガード・トータル・インターナショナル・ストックETFに投資するファンドです。FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスという「先進国や新興国市場を含む約47ヵ国の約8,000銘柄から構成された指数」に連動する投資成果を目指しており、この商品一つで全世界の時価総額の98%をカバーすることができます。楽天ideco商品の中で最も広く分散された投資信託となっています。

コモディティ

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのあるコモディティ関連商品)」楽天証券より

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのあるコモディティ関連商品)」楽天証券より

国内外株式の商品として、「ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)」という商品が用意されています。「ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)」は金現物拠出型上場外国信託「SPDR ゴールド・シェア」への投資を行うと共に、その投資金額相当額の米ドルについて原則として為替ヘッジを行うことにより、参考指数とする金地金価格を示す「LBMA午後金価格」の円ヘッジベースの動向を反映する投資成果の獲得を目指す商品です。簡単に言うと為替リスクを抑えながら金の地金に投資できる商品となっています。金は戦争や自然災害が起きた時に安全資産として買われる傾向があるため、大きな有事に備えたい人にとっておすすめな商品となっています。

バランス型

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのあるバランス型関連商品)」楽天証券より

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのあるバランス型関連商品)」楽天証券より

バランス型の商品としては、「三井住友・DC世界バランスファンド(動的配分型)」、「三菱UFJ DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN)」、「投資のソムリエ<DC年金>」、「セゾン・グローバルバランスファンド」、「楽天・インデックス・バランス(DC年金)」の5種類の商品が取り揃えられています。

「三井住友・DC世界バランスファンド(動的配分型)」

「三井住友・DC世界バランスファンド(動的配分型)」は複数の投資信託証券等への投資を通じて、世界の債券、株式およびリート等に投資するファンドです。市場のリスク選好状況を定量的に捉えて資産配分を調整することにより、下方リスクを抑制する運用方針となっていますが、運用成績はそれほど高くありません。管理コストが高いわりにリターンも低いので、この商品を選んではいけません。

「三菱UFJ DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN)」

「三菱UFJ DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN)」は複数のファンドへの投資を通じて、国内および先進国の株式、債券および短期金融資産に実質的な投資を行うファンドです。各資産の組入比率は投資環境の局面に応じて、株式(国内0~22%、先進国0~22%)、債券(国内0~51%、先進国25%)の範囲で変動するようになっており、何もしなくても経済情勢に合わせた機動的な資産運用を行うことができます。ただし、これも投資成績が優れているとは言えません。買ってはいけない商品です。

「投資のソムリエ<DC年金>」

「投資のソムリエ<DC年金>」は複数のファンドを通じて、主に国内外の公社債、株式およびリートに投資し、基準価額の変動リスクを年率4%程度に抑えながら、安定的な基準価額の上昇をめざすファンドです。この商品はリスクを抑えた運用方針を掲げていますが、リスクが低い分だけリターンも低くなるので、コンセプトの段階からおすすめできる商品ではありません。管理費用も高いことも問題です。

「セゾン・グローバルバランスファンド」

「セゾン・グローバルバランスファンド」は国内外の株式市場及び債券市場を投資対象としたインデックス型の外国投資証券へ投資するファンドです。各々の市場の投資比率については各地域の市場時価総額を勘案して適宜見直すこととされ、株式と債券の基本資産配分比率は原則的に50%ずつとされています。バランス型の商品は管理費用が高く、運用成績もひどいものがほとんどですが、セゾン・グローバルバランスファンドは珍しく低コスト・高リターン型の商品となっています。投資パフォーマンスが抜群に良いので、バランス型のしょうひんとしては唯一おすすめできる投資信託となっています。

ターゲットイヤー型

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのあるターゲットイヤー型関連商品)」楽天証券より

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのあるターゲットイヤー型関連商品)」楽天証券より

バランス型の商品としては、「楽天ターゲットイヤー2030」、「楽天ターゲットイヤー2040」、「楽天ターゲットイヤー2050」の3種類の商品がラインナップされています。ターゲットイヤー型商品とは、単に株式や債券に分散して投資するだけでなく、投資家の年齢やライフサイクル等に合わせて、運用会社が自動的に資産配分を決定・変更する投資信託です。一般的には投資家の年齢が若いうちは株式の比率を高めに、債券の比率を低めにしてリスクをとり、年齢を重ねるにつれて、株式の比率を低めに、債券の比率を高めにしてリスクを低く抑えるような運用方針となっています。

一見するともっともらしい説明に思えますが、投資環境に関係なく資産配分を変えるのは間違いです。投資家の年齢が30代だからと言って株価が割安とは限りませんし、60代だからと言って株価が割高になるとは言い切れません。管理費用もそこそこ高いので、おすすめできる商品ではありません。

元本確保型商品

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある元本保証型商品)」楽天証券より

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある元本保証型商品)」楽天証券より

元本保証型の商品として、「みずほDC定期預金」が選べるようになっていますが、絶対にお勧めできません。idecoの加入・移換時には手数料(初回1回のみ:2,829円*2023年4月時点)が、掛け金を納付するたびに加入者手数料(掛金納付の都度:105円*2023年4月)が掛かります。「みずほDC定期預金」でいくら運用したとしても、低金利が続く日本では手数料分の利益すら得られません。どんな投資環境下であっても長期投資に徹すれば利益を得られる可能性は高まります。目先の資産安が予想されたとしても、絶対に株式や債券に投資した方が良いでしょう。

idecoを運用する上での前提知識

①アクティブ型よりパッシブ型の方が有利

「SP指数と積極運用ファンドのパフォーマンス比較」ウォール街のランダムウォーカーより

「SP指数と積極運用ファンドのパフォーマンス比較」ウォール街のランダムウォーカーより

idecoを運用する上での大前提として、市場調査にコストをかけて積極的な運用を行うアクティブ型の投資信託よりも、日経平均やS&P500などの指数と連動する(市場平均リターンを目標とする)パッシブ型の投資信託の方が高いリターンを期待できます。

2014年のS&Pのレポートをみると、積極運用(アクティブ型)ファンドの大半がアメリカの代表的な株価指数であるS&P500指数のリターンを下回っていることが分かります。その割合は5年経過すると66.2%~80.0%に達しており、ほとんどのファンドは積極的に運用したにも関わらず、市場平均リターンを超えることができていません。

「投資信託の年率平均リターンとS&P500との比較」ウォール街のランダムウォーカーより

「投資信託の年率平均リターンとS&P500との比較」ウォール街のランダムウォーカーより

また、基本的に金融市場で生き残れる投資信託は少なく、仮に生き残ることができたとしても、多くの投資信託は市場平均を下回る結果しか残せていません。したがって、idecoを運用する上での大前提として、アクティブ型の投資信託よりも、パッシブ型の投資信託の方が高いリターンを得やすいのではないかと考えています。

もちろん、優秀なファンドマネージャーが運用に携わっていれば、市場平均を超える成績を実現できるかもしれません。ただ、どのファンドマネージャーが優れているのかのは、結果を見るまでは誰にもわかりません。数少ない例外を探して時間を無駄にするくらいなら、市場平均リターンを求めてパッシブ型の投資信託を買った方が良いでしょう。

【上記データはこちらの本から引用しています。】

②株式を長期で運用すればするほど利益を生みやすい

「株式投資の投資機関と平均リターンの散らばり方(1950年~2013年)」ウォール街のランダムウォーカーより

「株式投資の投資機関と平均リターンの散らばり方(1950年~2013年)」ウォール街のランダムウォーカーより

idecoを運用する上での大前提として、株式を長期で運用すればするほど利益を生みやすくなっています。

上の画像をみると、投資期間が長くなればなるほど、リターンの散らばり方が正の値に偏り、その幅も狭くなっていることが分かります。仮に25年間S&P500に投資した場合、10%近い年平均リターンが得られるだけでなく、年平均リターンの上限は17.37%、下限は7.96%に収束することになります。つまり、1950年~2013年の最高の25年間に投資できれば17.37%の年平均リターンが達成でき、最悪の25年間に運用してしまったとしても7.96%の年平均リターンが得られることになります。

このように、株式投資は短期的に見ればリスクの高い商品ですが、長期的に・幅広い銘柄に分散投資できれば、高いリターンを期待できる商品であることが分かります。

③国内債券には投資しない方が良い

「過去10年分の国債利回りの推移」日本相互証券株式会社より

「過去10年分の国債利回りの推移」日本相互証券株式会社より

idecoを運用する上での大前提として、国内債券には投資しない方が良いと考えています。というのも、バブル崩壊後から続く低金利政策によって、国内の金利極めて低い水準で維持されているからです。過去10年分の国債利回りをみればわかるように、国債金利は最も高い時でも2%を超えることはありませんでした。このような低金利環境下ではいくら債券投資に資金を振り向けたとしても、大きなリターンは期待できません。さらに、ファンド管理費用などの手数料を考慮すればなおのこと期待リターンは下がります。

国内債券投資の期待リターンが数%程度しか期待できない以上、国内債券には投資しない方が良いでしょう。

楽天証券でidecoを運用する場合のおすすめの商品は?

話が長くなりましたが、ここからは楽天証券でidecoを運用する場合のおすすめの商品を紹介したいと思います。なお、これはあくまでブログ執筆者の独断と偏見に基づくものであり、特定の金融商品を推奨するものでも、各運用会社様を誹謗・中傷するものでもありません。一個人の意見としてご覧ください!

国内株式:「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」、「たわらノーロード日経225」

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品の運用成績一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある国内株式)」楽天証券より

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品の運用成績一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある国内株式)」楽天証券より

国内株式のおすすめ商品は「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」と「たわらノーロード日経225」の2商品です。どちらも幅広い銘柄に分散投資するインデックス型の投資信託なので、リターンが安定しており、管理費用も低くなっています。

なお、アクティブ型のファンドの中でも「コモンズ30ファンド」は過去3年間のリターンが最も高くなっています。一見すると魅力的に感じますが、先ほども触れたようにアクティブ型の投資信託が今後も高いパフォーマンスを維持できるかわからない(長期的にはインデックス型のパフォーマンスを下回るか、それと変わらない成績に落ち着く可能性が高い)ことから、あまりお勧めはできません。

国内債券:おすすめ商品はなし!

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品の運用成績一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある国内債券)」楽天証券より

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品の運用成績一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある国内債券)」楽天証券より

国内債券のおすすめ商品はありません。その理由は先に説明したように日本が低金利政策を維持しているためです。上の画像を見ればわかりますが、国内債券投資型ファンドの運用成績は悲惨なものとなっています。少なくとも日銀が低金利政策から脱却できるような道筋をつけない限りは、国内債券型の商品に投資しない方が良いでしょう。

国内REIT:強いてあげるなら「 野村J-REITファンド(確定拠出年金向け)」

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品の運用成績一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある国内REIT)」楽天証券より

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品の運用成績一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある国内REIT)」楽天証券より

国内REITのおすすめ商品はありませんが、強いてあげるなら「 野村J-REITファンド(確定拠出年金向け)」が挙げられます。そもそも国内REITへの投資をおすすめしない理由は、①人口減少によって地価の下落圧力が強まることが予想されること、②REITの独立性が維持される保証がないことの2点にあります。

まず①についてですが、「不動産市場のファンダメンタルズ 」という金融庁金融研究センターのレポートでは、「六大都市においては、金融政策によるファンダメンタルズの改善以上に、人口要因による価格下落圧力が高まってきている。高齢化が進む速度は、2025年以降においては地方以上に早くなっていくことを考えれば、地価が持続的に上昇していくことは想定しづらく、六大都市に限定されず一国全体に、不動産価格の下落リスクが波及していく可能性が考えられる」と記述されています。レポートを鵜呑みにするわけではありませんが、人口減少という現実に目を背けてREITに長期投資するメリットが分からないので、個人的にはREITに投資すべきでないと思っています。

「株式会社エスコンアセットマネジメントに対する行政処分についての解説図」東洋経済『14年ぶりの行政処分、「鑑定評価引き上げ」の深層より』

「株式会社エスコンアセットマネジメントに対する行政処分についての解説図」東洋経済 『14年ぶりの行政処分、「鑑定評価引き上げ」の深層より』

次に②についてですが、金融庁は令和4年7月15日に投資法人(REIT)のために忠実に投資運用業を行っていないことを理由として、株式会社エスコンアセットマネジメントに対して行政処分を下しています。その具体的な内容は、商業施設の開発を手掛ける日本エスコンが、エスコンジャパンリート投資法人(今も上場しているREIT)の運用を行う子会社のエスコンアセットマネジメントに圧力をかけて、不正に高い値段で同投資法人に自社開発物件を購入させていたというものです。

日本エスコンのように子会社の資産運用会社を通じてREITを運用する不動産会社は山のようにあり、そのすべてで独立性が維持できるとは到底思えません。REITの運用に関しては法的な整備がされているものの、日本エスコンのような利益相反を回避する術はありません。国内REIT市場が本当に健全なのかわからない以上、積極的に投資すべきではないと思います。

なお、国内REITに投資する場合は先のようなコンプライアンスの問題があるため、パッシブ型の運用を行う「三井住友・DC日本リートインデックスファンド」ではなく、個別銘柄の流動性、収益性・成長性等を勘案して選定してアクティブ型の投資を行う「 野村J-REITファンド(確定拠出年金向け)」がおすすめです。

外国株式:「たわらノーロード先進国株式」

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品の運用成績一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある外国株式)」楽天証券より

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品の運用成績一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある外国株式)」楽天証券より

外国株式のおすすめ商品は「たわらノーロード先進国株式」です。これに対しては新興国に投資するためにインデックスファンド海外新興国株式も組み込んだ方が良い、アクティブ型のラッセル・インベストメント外国株式ファンド二法が運用成績が良い、米国に集中投資する楽天・全米株式インデックス・ファンドの方が良いなどの意見もみられると思います。

しかし、インデックスファンド海外新興国株式は中国と台湾にそれぞれ14~15%ずつ投資していて地政学的な問題があること、アクティブ型の投資信託は高いパフォーマンスを継続できるかわからない(たいていは市場平均リターンを下回る)こと、米国に集中投資すると分散投資の効果が発揮されないことからおお、やはり主要先進国に分散投資できる「たわらノーロード先進国株式」の一択だと考えています。

外国債券:強いてあげるなら「みずほUSハイイールドファンド<DC年金>」

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品の運用成績一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある外国債券)」楽天証券より

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品の運用成績一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある外国債券)」楽天証券より

外国債券のおすすめ商品はありませんが、強いてあげるなら「みずほUSハイイールドファンド<DC年金>」がおすすめです。この他にも先進国債券や新興国債券に投資する商品がありますが、先進国債券の利回りは低く、新興国債券には中国などの地政学的なリスクの高い国が含まれているため、あまりお勧めができません。

一方、「みずほUSハイイールドファンド<DC年金>」にはアメリカ経済への依存度が高まる、ハイイールド債(利回りが高い=倒産する可能性が高い債券)への投資はリスクマネジメントが難しいという問題がありまが、他の商品を組み合わせることである程度コントロールすることができます。同商品は債券へ投資する商品の中でも比較的利回りが高いので、資金の10~20%程度は振り分けるべきだと思います。

海外REIT:「三井住友・DC外国リートインデックスファンド」

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品の運用成績一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある海外REIT)」楽天証券より

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品の運用成績一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある海外REIT)」楽天証券より

海外REITのおすすめ商品は「三井住友・DC外国リートインデックスファンド」です。世界の人口は2050年に97億人に達すると予測されており、人口増加にあわせて不動産価格も上昇すると考えれます。海外REITに投資できる商品はこれしかありませんが、パッシブ型の運用でファンド管理費用も低いのでお勧めできる商品です。

国内外株式:「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品の運用成績一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある国内外株式)」楽天証券より

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品の運用成績一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのある国内外株式)」楽天証券より

国内外株式のおすすめ商品は「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」です。この投資信託一つで世界約47ヵ国に分散投資することができるので、世界経済の恩恵を余すところなく享受することができます。また、中国や台湾などの地政学的なリスクの高い国々の構成比率も両国合わせて5%以下と低いので、有事が起きても損失は少なくて済みます。「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は世界に幅広く投資ができるので、少なくとも資産の20~30%程度は振り向けるべきだと思います。

コモディティ、バランス型、ターゲットイヤー型、元本確保型のおすすめ商品はなし!

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品の運用成績一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのあるコモディティ・バランス型・ターゲットイヤー型・元本確保型)」楽天証券より

「楽天証券の個人型確定拠出年金商品の運用成績一覧(2023年4月17日時点で取り扱いのあるコモディティ・バランス型・ターゲットイヤー型・元本確保型)」楽天証券より

コモディティ、バランス型、ターゲットイヤー型、元本確保型のおすすめ商品はありません。その理由は長期投資に値する商品がないからです。例えば、コモディティ関連の商品として「ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)」が用意されていますが、金それ自体が価値を生むものではないので、長期投資の対象にはなりえません。そして、バランス型やターゲットイヤー型はアクティブ型の運用なので管理費用が高く、パフォーマンスも期待できません。最後の元本確保型の商品に至っては単なる定期預金に過ぎず、しかも超低金利の商品なので、絶対に投資してはいけない商品と言えます。したがって、これらの商品はおすすめできるものではありません。

まとめ

以上のように、楽天証券でidecoを運用する場合は、「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」、「たわらノーロード日経225」、「たわらノーロード先進国株式」、「みずほUSハイイールドファンド<DC年金>」、「三井住友・DC外国リートインデックスファンド」、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」の6つのファンドがおすすめです。ぜひ参考にしてみてください!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA