世界経済は既に景気後退局面に突入している

世界経済は既に景気後退局面に突入している アイキャッチ

世界経済は既に景気後退局面に突入している

この記事のポイント
  • OECD景気先行指数は100を割り込み、世界は景気後退局面に。6~9か月後に景気悪化が本格化すると予想されるので、2022年末から2023年初めにかけて特に相場動向を注視する必要があります。
  • 世界の主要な株価指数をみても、2021年末を境にして下降トレンドに突入しています。ロシアによるウクライナ侵攻がいつ停戦に向かうか、構造的なインフレがいつ収束するかは誰にも分かりません。相場の底が見通せない以上、過剰なリスクは避けた方が無難です。

OECD景気先行指数(CLI)はすでに景気後退局面を示唆

「2022年7月14日時点のOECD景気先行指数(オレンジ線が景気転換点の100のラインを示す)」OECDホームページより

「2022年7月時点のOECD景気先行指数(筆者追加のオレンジ線が景気転換点の100のラインを示す)」OECDホームページより(画像はすべてクリックすると拡大します)

OECD(The Organisation for Economic Co-operation and Development:経済開発協力機構)が公表しているOECD景気先行指数(Composite Leading Indicators)という指標をみると、既に景気の転換点を示すラインを割り込んでおり、世界経済が景気後退局面に入っていることが分かります。

MEMO
OECD景気先行指数は経済活動の転換点を早期に知らせることを目的として、1970年代に開発された指標です。OECD加盟国が公表している様々な統計データから実際の景気循環に先行する指標を探し、季節調整や外れ値などを考慮して算出されます。この指標が100を超えると景気拡大局面、下回ると景気後退局面と判断されます。
「OECDエリアの景気先行指数と経済活動の推計値」OECD-SYSTEM-OF-COMPOSITE-LEADING-INDICATORSより

「OECDエリアの景気先行指数と経済活動の推計値」OECD SYSTEM OF COMPOSITE LEADING INDICATORSより

OECD景気先行指数は現実の経済活動(推計値)と強い相関関係を持っており、実際の景気循環よりも6~9ヶ月先行しています。したがって、2022年末から2023年初めにかけてかなり高い確率で景気後退が起こるのではないかと予測しています。

世界各国の主要株価指数も下降トレンドに突入

「世界各国の主要株価指数(5年月足チャート)」investing.comより

「世界各国の主要株価指数(5年月足チャート)」investing.comより(画像はすべてクリックすると拡大します)

世界の主要な株価指数(日本:日経平均、中国:上海総合指数、アメリカ:NYダウ平均株価、ドイツ:DAX指数、イギリス:FTSE100、フランス:CAC40)のチャートをみても、2021年末をピークにして下降トレンドに突入していることが分かります。

日経平均、NYダウ平均株価、ドイツDAX指数、フランスCAC40の4つの株価指数が支持線にぶつかっているので短期的に戻りを試すかもしれませんが、ウクライナ情勢に絡む急激なインフレで引き続き経済活動は縮小していくと考えています。

いつ暴落が起こっても不思議ではありません。投資期間の長短に関わらず、投資資金(リスク)を最小化して訪れる冬に備えた方が良さそうです。

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