【株式投資家必見】テクニカル分析が良くわかるおすすめの本3選

【株式投資家必見】テクニカル分析が良くわかるおすすめの本3選

【株式投資家必見】テクニカル分析が良くわかるおすすめの本3選

この記事のポイント
  • テクニカル分析が良くわかるおすすめの本第1位は「マーケットのテクニカル分析 ―トレード手法と売買指標の完全総合ガイド(ジョン・J・マーフィー著)」です。テクニカル分析の理論的な背景からはじまり、ダウ理論、チャートパターン、MACDなどのテクニカル指標に至るまで、幅広く体系的に解説されています。テクニカル分析を学ぼうとしている方はこの1冊を買って読めば、それだけで十分だと思います。
  • おすすめの本第2位は、「マーケットのテクニカル百科入門編・実践編(ロバート・D・エドワーズ他 著)」です。こちらの本もテクニカル分析の理論からテクニカル指標に至るまで、すべてを網羅して解説しています。特に、実践編ではトレード戦術について深く掘り下げられており、どのタイミングで売買し、ストップロスをどう置けば良いか詳細に解説しています。ただし、初版が1948年に出版されているので掲載されているチャートや内容が少し古くなっています。
  • おすすめの本第3位は、「テクニカル投資の基礎講座 ──チャートの読み方から仕掛け・手仕舞いまで(スタン・ウエンスタイン著)」です。株価の動きを4つのステージに分類し、各ステージの特徴や売買方法などについてまとめています。ダウ理論やチャートパターンなどの解説がなく、チャートも古くて読みにくいですが、著者がウォール・ストリート・ジャーナルなどに寄稿する有名なジャーナリストだけあって読みやすい内容になっています。

第1位 「マーケットのテクニカル分析 ―トレード手法と売買指標の完全総合ガイド(ジョン・J・マーフィー著)」

おすすめの理由・・・様々な観点から体系的に解説が加えられている

テクニカル分析が良くわかるおすすめの本第1位は「マーケットのテクニカル分析 ―トレード手法と売買指標の完全総合ガイド(ジョン・J・マーフィー著)」です。この本はテクニカル分析の理論的な背景からはじまり、ダウ理論、チャートパターン、MACDなどのテクニカル指標の使い方に至るまで、様々な観点から体系的に解説しています。

「ヘッド・アンド・ショルダーズの解説図」ジョン・J・マーフィー. マーケットのテクニカル分析 ――トレード手法と売買指標の完全総合ガイド (Amazon Kindle の位置No.1511).

「ヘッド・アンド・ショルダーズの解説図」ジョン・J・マーフィー. マーケットのテクニカル分析 ――トレード手法と売買指標の完全総合ガイド (Amazon Kindle の位置No.1511)(画像はすべてクリックすると拡大します)

例えば、ヘッド・アンド・ショルダーズの説明では、①チャートパターンの概要、②パターンの形成過程と出来高の関係、➂パターン完成後の目標値の算出方法、④パターンの類型(複合型、継続型ヘッド・アンド・ショルダーズなど)といった様々な観点から解説されています。

一般的な本(素人が書いた投資本)だと、画像の右部分のようなヘッド・アンド・ショルダーズが形成されているチャートに簡単な解説が添えられて終わりです。もう少し詳しい本であっても、反転パターンと継続パターンの区別がされていなかったり、出来高の変化や目標値の求め方などに触れていない場合が大半です。

この本のように、テクニカル分析について様々な観点から体系的に解説している本はなかなか見当たりません。高いお金を出して愚書を購入するくらいなら、この「マーケットのテクニカル分析 ―トレード手法と売買指標の完全総合ガイド」を繰り返し熟読したほうがはるかに勉強になります。テクニカル分析に関する本の中でも最良の1冊ですので、ぜひご一読ください!

 

なお、同じ著書・同じ出版社で「マーケットのテクニカル分析 練習帳」という本が販売されています。この「練習帳」は上述した「マーケットのテクニカル分析 ―トレード手法と売買指標の完全総合ガイド」の問題集という位置づけになっています。

「ヘッド・アンド・ショルダーズについての問題」マーケットのテクニカル分析-練習帳-Amazon-Kindleの位置No.488-1393

「ヘッド・アンド・ショルダーズについての問題」マーケットのテクニカル分析 練習帳(Amazon-Kindleの位置No.488-1393)(画像はすべてクリックすると拡大します)

そのため、上の画像のようにこの本にはテクニカル分析に関する解説がほとんどなく、問題と答えだけが淡々と記載されています。

「完全総合ガイド」とセットで読まなければ理解できないようになっているので、この本は無理に買う必要はありません。ただ、ご自身の理解力を試したい方や投資のパフォーマンスを改善したい方にはおすすめできる本なので、興味のある方は完全総合ガイドとセットでお買い求めください。

第2位 「マーケットのテクニカル百科入門編・実践編(ロバート・D・エドワーズ他 著)」

おすすめの理由・・・テクニカル分析の解説だけでなく、投資戦術(どういうタイミングで売買し、ストップロスをどう置けばよいか)まで網羅している

テクニカル分析が良くわかるおすすめの本第2位は、「マーケットのテクニカル百科入門編・実践編(ロバート・D・エドワーズ他 著)」です。原著の「テクニカル・アナリシス・オブ・ストック・トレンド(Tecchnical Analysis of Stock Trends)」の前半部分が「入門編」として、後半部分が「実践編」として出版されています。

「ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップの投資戦術」マーケットのテクニカル百科-実践編-Amazon-Kindle-の位置No.1663-4123

「ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップの投資戦術」マーケットのテクニカル百科 実践編(Amazon Kindle の位置No.1663-4123)(画像はすべてクリックすると拡大します)

「入門編」では、テクニカル分析の理論、各種のチャートパターン、支持線・抵抗線やトレンドラインなどの基礎的な内容が幅広くまとめられています。

一方、「実践編」では「入門編」の内容を踏まえた上で、「どのタイミングで売買すべきか、ストップ・ロスをどう置けば良いか」といった投資戦術が深く掘り下げられています。テクニカル分析を実際の投資に活かそうとする場合、「実践編」の内容はかなり役に立つのではないかと思います。

「ヘッド・アンド・ショルダーズのチャート」マーケットのテクニカル百科-実践編(Amazon-Kindle-の位置No.1680-4123)

「ヘッド・アンド・ショルダーズのチャート」マーケットのテクニカル百科 実践編(Amazon Kindle の位置No.1680-4123)(画像はすべてクリックすると拡大します)

なお、この本は何度も改訂を重ねていますが、初版は1943年に出版されています。そのため、掲載されているチャートや内容の一部が少し古くなっています。チャートパターンの解説をはじめ、書かれている文章には何の問題もありませんが、理解しにくい点があるのも事実です。

少なからず欠点はありますが、「マーケットのテクニカル百科入門編・実践編」はテクニカル分析の教科書としてとても良い本だと思います。ぜひご一読ください!

「マーケットのテクニカル百科を購入する際の注意点」

【表紙がリニューアルされていますが、内容は変わりません。(左:旧版、右:新版)】(画像はすべてクリックすると拡大します)

 

第3位 「テクニカル投資の基礎講座 ──チャートの読み方から仕掛け・手仕舞いまで(スタン・ウエンスタイン著)」

おすすめの理由・・・難しい説明が無く、初心者でも読みやすい

テクニカル分析が良くわかるおすすめの本第3位は、「テクニカル投資の基礎講座 ──チャートの読み方から仕掛け・手仕舞いまで(スタン・ウエンスタイン著)」です。株価の動きを4つのステージに分類し、各ステージの特徴や売買方法などについてまとめています。

「株価のサイクル」テクニカル投資の基礎講座-──チャートの読み方から仕掛け・手仕舞いまで-Amazon-Kindle-の位置No.302-4767

「株価のサイクル」テクニカル投資の基礎講座 ──チャートの読み方から仕掛け・手仕舞いまで (Amazon-Kindle の位置No.302-4767)(画像はすべてクリックすると拡大します)

上の画像をみると分かりますが、「テクニカル投資の基礎講座」ではヘッド・アンド・ショルダーズのようなチャートパターンの解説はなく、30週移動平均線と株価の動きに基づいて相場の判断を行います。純粋なテクニカル分析とは言い難い部分もありますが、移動平均線という分かりやすい「ものさし」があるので、初心者の方でも簡単にチャートを読み解くことができるようになっています。

「第2ステージと第4ステージのチャート」テクニカル投資の基礎講座-──チャートの読み方から仕掛け・手仕舞いまで-Amazon-Kindle-の位置No.512521-4767

「第2ステージと第4ステージのチャート」テクニカル投資の基礎講座 ──チャートの読み方から仕掛け・手仕舞いまで( Amazon Kindle の位置No.512,521-4767)(画像はすべてクリックすると拡大します)

この本の欠点としては、①ダウ理論などの初歩的な説明が不足している点、②チャートが古く読み取りにくい部分がある、➂レラティブ・ストレングスなど分かりにくい用語が出てくる点が挙げられます。

MEMO
「テクニカル投資の基礎講座」で出てくるレラティブ・ストレングスは、テクニカル指標として良く用いられるRSI(Relative Strength Index)と異なり、株価÷(日経平均などの)株価指数という計算式で算出されます。個別銘柄のパフォーマンスが市場平均を上回るかどうかを示す指標なので注意が必要です。

いくつか欠点はありますが、小難しい説明がないのでとても読みやすい本になっています。投資をはじめたたばかりの初心者の方に特におすすめです。ぜひご一読ください!

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