日経平均のドル建てチャートは既に大暴落
上の画像は一般的な日経平均の円建て日足チャートです。米国の利上げによって世界中の株式市場が低迷する中、一見するとよく持ちこたえているように見えます。株価はコロナ禍前の抵抗線で一度反発しましたが、その後は下落することなく狭いレンジで上下する展開となっています。
一方、こちらは日経平均のドル建て日足チャートです。海外の機関投資家はドル資産を運用しているので、日経平均をドルベースで考えています。したがって、外国人投資家の立場から日足チャートを眺めれば、日経平均は2019年のコロナ禍前の抵抗線を既に割り込んでおり、今はその抵抗線を再度突破しようと試みている状況です。
上の日経平均の円建てチャートと比較すると良く分かりますが、日経平均が下げ渋っているのは円安が原因であり、日本経済本来の実力ではありません。実態は既に2019年よりも悪化し、2020年の最安値に近づきつつあります。
現状、日経平均は上昇トレンドに転換するかの岐路に立たされています。この抵抗線を上抜ければ海外からの資金流入が期待でき、抵抗線に負けてしまえば2020年の安値を試す展開となります。ここ数週間が正念場です。ドル建て日経平均の動きに注目しましょう。