エンプラス(6961):サーバー、車載向けバーンインソケットが好調でストップ高!上値の目途は?

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エンプラス(6961):サーバー、車載向けバーンインソケットが好調でストップ高!上値の目途は?

この記事のポイント
  • エンプラス(6961)は2022年7月29日に23年3月期第1四半期決算を発表。EPS(一株当たり純利益)を317.60円から521.78円へと大幅に上方修正。
  • バーンインソケットを得意としており、通信量の増加やEVの普及によるデータセンター・自動車向けの半導体需要を捉えたことで業績が伸長。株式需給も好転しており、今後の株価も期待大。
  • 目先の上値は一株当たり純利益(予想)から計算すると、株価4,000円(予想PER7.7倍)~株価5,000円(予想PER9.6倍)。ただし、景気悪化が懸念されているので高値掴みには要注意。

半導体事業が好調で通期業績を上方修正

通期業績を上方修正

「エンプラス(6961)業績予想の修正に関するお知らせ」

「エンプラス(6961)業績予想の修正に関するお知らせ」

エンプラス(6961)は2022年7月29日の23年3月期第1四半期決算発表で、半導体事業の好調を理由に通期業績予想を上方修正しました。売上高を35,000百万円から37,500百万円(従来予想比:+7.1%)、当期純利益を28,000百万円から46,000百万円(従来予想比:64.3%)にそれぞれ増額しています。これによって、一株当たり純利益は317.60円から521.78円と大幅に上方修正されています。

半導体事業の業績が好調に推移

「エンプラスのセグメント別業績」同社23年3月期第1四半期決算説明会資料より

「エンプラスのセグメント別業績」同社23年3月期第1四半期決算説明会資料より

エンプラスは①半導体テスト用ソケットを手掛けるSemiconductor事業、②遺伝子検査用製品が主なLife Science事業、➂光通信関連の光学デバイスを中心とするDigital Communication事業、④祖業である自動車用部品とプリンター用部品によって構成されるEnergy Saving Solution事業の4つの事業を展開しています。

今期の決算では4つの事業のうち、①Semiconductor事業が特に好調でした。エンプラスは半導体のテスト用ソケットの中でもバーンインソケットを得意としています。通信量の増加やEVの普及を背景に、高温環境下でのテストが必要なデータセンターや自動車向けの半導体の需要が高まっており、同事業の売上は今後も堅調に推移すると予想されます。為替レートも修正後の計画レート(130円)に比べて円安が続いているので、さらなる好業績も期待できそうです。

MEMO
バーンインソケットとは、バーンインテストに用いられるソケットのことです。バーンインテストは、125度という超高温の環境下で実施される加速試験・ストレス試験のことで、不良品率を低下させるために行われます。

自己株式の消却・空売りしていた機関投資家の撤退によって株式の需給関係は大きく好転

自己株式を消却

「エンプラス(6961)自己株式の消却に関するお知らせ」

「エンプラス(6961)自己株式の消却に関するお知らせ」

エンプラス(6961)は2022年7月29日の23年3月期第1四半期決算発表で、3,500,000 株 (消却前の発行済株式総数に対する割合 26.45%)の自己株式の消却も発表しています。

自己株式の消却とは「買い付けた自社の株式(自己株式)を無くす(消却する)処理のこと」で、これを行うと企業が保有する自己株式が再び市場に流通する可能性が無くなります。発行済み株式数が減ることで需給関係が好転するので、株価も上昇しやすくなると考えられます。

空売りしていた機関投資家も撤退

「エンプラス(6961)に対する機関投資家の空売り状況」karauri.netより

「エンプラス(6961)に対する機関投資家の空売り状況」karauri.netより

空売りしていた機関投資家も2021年末になって撤退しており、需給の改善が期待できます。J.P.モルガンやゴールドマンサックスなどの機関投資家が2020年から2021年にかけて大きく売り増して上値を抑えていましたが、半導体市況の好転を察知してポジションを解消しています。

エンプラスの上値の目途は?

6ヶ月日足チャートの上値は?~日足ベースの抵抗線は突破か!?~

「エンプラス(6961)の6ヵ月日足チャート」マネックス証券より

「エンプラス(6961)の6ヵ月日足チャート(赤線は予想される上値の抵抗線)」マネックス証券より

エンプラスの6ヶ月日足チャートを見ると、水色の200日移動平均線に支えられ、再度上昇に転じたことがわかります。日足チャートの上値抵抗線は3,600円台にありますが、同社の23年3月期の一株当たり純利益予想(予想)が521.78円であることを踏まえると、このラインは明日にでも飛び越えるのではないかと思います。

5年週足チャートの上値は?

「エンプラスの5年週足チャート」マネックス証券より

「エンプラスの5年週足チャート(赤線は予想される上値の抵抗線)」マネックス証券より

エンプラスの5年週足チャートを見ると4,000円、5,000円の節目付近で上昇がとまっていることが分かります。一株当たり純利益(予想)から計算すると、株価4,000円でPER7.7倍、株価5,000円でPER9.6倍となるので、おそらく4,000~5,000円の間で調整が入るのではないかと思います。

今のところ5,000円以上の株価は現状では考えにくいですが、第2四半期で昨年のように増配が発表され、24年3月期もデータセンターや車載向け半導体が伸びて好決算が予想されれば不可能ではありません。今後の決算が楽しみです。

世界的な景気後退懸念がリスク要因

世界的な景気後退が懸念されていることに留意する必要があります。過去の記事「世界経済は既に景気後退局面に突入している」でも取り上げましたが、先行指標は景気悪化を示唆しています。データセンター、車載向け半導体需要が蒸発するとは思いませんが、一時的に減衰するか危険性は十分にあります。株価が4,000円後半~5,000円台で入るとリスクリワードが悪化してかなり危ない気がします、注意しましょう。

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