セーフィー(4375):踏み上げモード突入か?|注目銘柄分析

セーフィー(4375):踏み上げモード突入か?|注目銘柄分析

この記事のポイント
  • 本日セーフィー(4375)がストップ高となる666円で引けました。
  • 株価が反発した要因として、①機関投資家の利益確定や貸付株券の需給悪化で空売りポジションの清算が進んだこと、②マザーズ指数などの新興市場が切り返す動きをみせていること、③保有する資産に対して割安感があることなどが挙げられます。
  • セーフィーの株価は200日移動平均線を下回っており、上昇トレンドに転じるのはまだまだ先の話です。本格的な投資は8月10日の第2四半期の決算発表や来期の業績予想が示されてからでもよさそうです。

【前回の記事はこちらです】

セーフィー(4375):上場来最安値を大きく更新。株価が下落する要因は?|注目銘柄分析

セーフィー(4375)がストップ高をつける!

「セーフィー(4375)の6か月日足チャート」マネックス証券より

「セーフィー(4375)の6か月日足チャート」マネックス証券より

セーフィー(4375)が久しぶりに火を噴きました。株価は2022年6月17日に年初来最安値を更新して以来底値を探る動きを見せましたが、節目の500円が意識されてその後は反発。先週末の6月24日に前日比+11.1%の566円で引け、週明けの本日はストップ高となる666円で取引を終えました。

この2日で30%近く上昇したのでどこかで一旦調整が入ると思いますが、75日移動平均線と重なっていることもあり、前回の支持線となった1,000円付近を目指す展開となりそうです。

注意
なお、第2四半期の決算発表が8月10日に迫っており、業績次第では株価が再度下落する可能性があります。セーフィーは広告宣伝や人材投資を積極的に行っており、当面は赤字が先行します。売上や課金カメラ台数が予想外に増えない限り、株価の上昇は期待できません。また、株価は200日移動平均線を下回っており、本格的な上昇の道半ばにあります。今回の反発は一時的なものなので、注意が必要です。

なぜ株価が大きく反発したのか?

要因①:機関投資家の利益確定や貸付株券の需給悪化で空売りポジションの清算が進んだため

「セーフィー株(4375)に対する機関投資家の空売り状況」karauri.netより

「セーフィー株(4375)に対する機関投資家の空売り状況」karauri.netより

株価が大きく反発した要因として、機関投資家の利益確定や貸付株券の需給悪化で空売りポジションの清算が進んだことが挙げられます。

セーフィーは2021年9月29日の上場以降、公募価格2,430円に対して3,195~4,000円台で取引されていましたが、主要KPI指標(課金カメラ台数)の下方修正によって成長期待が剥落したり、新興市場の暴落に巻き込まれたことで株価は急落。ゴールドマン・サックス証券やモルガン・スタンレーMUFG証券といった機関投資家の空売りも手伝って、大きく売り込まれていました。

「貸株金利変更のお知らせ」楽天証券より

「セーフィーの貸株金利が5~6%に急騰」楽天証券貸株金利変更のお知らせより

 

しかし、①株価が下落して機関投資家の利益が大きく膨らみ、利益確定の必要性が生じたこと、②4月15日に貸株注意喚起に銘柄に指定されるなど貸付株券の需給関係が悪化したことから、空売りポジションの清算(買戻し)が進んだのではないかと考えています。

MEMO
貸株注意喚起銘柄とは、証券金融会社において貸付株券の調達が困難となる恐れのある銘柄のことです。空売りを行う企業は証券金融会社(証券会社に対して制度信用取引の決済に必要な株式や資金を貸付ける貸借取引を業務とする会社)から株券を調達しますが、貸付できる(空売りできる)株数が不足した場合は逆日歩(品貸料と呼ばれる貸株料とは別の費用)が発生したり、空売りが禁止されたりします。株券が不足している銘柄を貸株注意喚起銘柄として公表することで、そうしたリスク未然に防ぐことができます。

要因②:マザーズ指数などの新興市場が切り返す動きをみせているため

「東証マザーズ指数の6か月日足チャート」マネックス証券より

「東証マザーズ指数の6か月日足チャート」マネックス証券より

株価が大きく反発した要因として、マザーズ指数などの新興市場が切り返す動きをみせている点も指摘できます。

厳密に言えばマザーズ指数はまだまだ下降トレンドにありますが、しっかりと底値を形成しながら75日移動平均線の3回目の突破を試みています。基本的に移動平均線で反発するのは2回までなので、もうそろそろ突き抜けるのではないかと考えています。また、2020年の安値(547円)も近いので、底値までのリスクが小さい点も買いを集める要因だと思います。

要因③:保有する資産に対して割安感があるため

「セーフィーの2022年第1四半期の四半期貸借対照表」2022年12月期第1四半期決算短信より

「セーフィーの2022年第1四半期の四半期貸借対照表」2022年12月期第1四半期決算短信より

セーフィーは現預金を111億円ほど抱えており、すべての負債を差し引いたとしてもざっと100億近い現預金を保有しています。これに対し時価総額は本日の終値(6月27日終値:666円)ベースで352億円ほどなので、時価総額のおよそ3分の1が極めて流動性の高い資産で担保されていることになります。

同社の今期の業績予想は5~10億円の赤字となっており、来期、再来期あたりまでは黒字化が難しいので、実際は上記の数値ほど資産は残っていませんが、それでも70億(時価総額の5分の1)程度の現預金を有する計算になります。2桁成長を維持しつつ、豊富な手許現金を持つ同社の価値を考えると、今の時価総額はかなり割安です。空売りを行っていた機関投資家も500~600円台で大きく買戻していることから、ファンダメンタル的にも割安な状態にあると言えるでしょう。

まとめ:セーフィー株の反転はまだまだ先なので気長に待とう

セーフィー株はいくつかの要因が重なってここ2日で力強く反発しました。しかし、株価は200日移動平均線を超えておらず、上昇トレンドに転じたとは言い難い状況です。本格的に投資するのは8月10日の第2四半期の決算発表や来期の業績予想が示されてからでもよさそうです。

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