【おすすめ度☆2つ】「デイトレ対応版 株価チャート読み方の基本」

デイトレ対応版-株価チャート読み方の基本

【おすすめ度☆2つ】「デイトレ対応版 株価チャート読み方の基本」

この記事のポイント
  • 「デイトレ対応版 株価チャート読み方の基本」はローソク足に注目して相場を読み解いていこうという本です。ローソク足の基礎的な内容から始まり、買いシグナルや売りシグナルに至るまで豊富なチャートやイラストを用いて解説されているので、とても読みやすい本となっています。
  • ただし、中には一部で不正確な記述がみられたり、著者が投資家としてどのような実績を残したのか記載されていないなどの問題もあります。今は売買代金の50%以上を機関投資家が占めているので、ローソク足をいくら勉強しても投資に活かせるとは思えません。海外で出版されている投資関連書籍の方が価値があるでしょう。
注意
「デイトレ対応版 株価チャート読み方の基本」は2009年に出版されましたが、一部リニューアルした「最新 デイトレ対応版 株価チャート読み方の基本」という本が2014年に出版されています。内容はほとんど変わりませんが、2014年の最新版の方がチャートが新しくなっています。

「デイトレ対応版 株価チャート読み方の基本」のおすすめポイント

①解説が丁寧

「ローソク足の解説」デイトレ対応版-株価チャート読み方の基本(Amazon-Kindle位置情報No.14-218)

「ローソク足の解説」デイトレ対応版 株価チャート読み方の基本(Amazon-Kindle位置情報No.14-218)(画像はすべてクリックすると拡大します)

「デイトレ対応版 株価チャート読み方の基本」は全体的にとても丁寧に解説されています。例えば、ローソク足に関する説明(上の画像)をみると、陽線・陰線の区分やヒゲについての解説はもちろん、そのローソク足がどのように形成されたかといった細かな点まで平易な言葉でしっかりと説明されていることが分かります。

②チャートやイラストが豊富

 

「移動平均線のゴールデンクロスに関する説明」デイトレ対応版-株価チャート読み方の基本(Amazon-Kindle位置情報No.42-218)

「移動平均線のゴールデンクロスに関する説明」デイトレ対応版-株価チャート読み方の基本(Amazon-Kindle位置情報No.42-218)

本書の章立てとしては、「ローソク足の説明」、「移動平均線とチャートパターンの説明」、「チャートの買いパターンの説明」、「チャートの売りパターンの説明」の4つに分かれており、ローソク足に着目して相場を読み解く術が書かれています。

基本的に見開き左半分に解説がまとめられ、もう半分にチャートやイラストが掲載されているので、読みやすく理解しやすい構成となっています。また、チャートの読み取りにくい箇所は要所要所で拡大表示されているため、ストレスを感じさせない編集がなされています。

「デイトレ対応版 株価チャート読み方の基本」の欠点は?

①内容の一部に不正確な記述がある

「ヘッド・アンド・ショルダーズ・ボトムの説明文の比較(マーケットのテクニカル分析-――トレード手法と売買指標の完全総合ガイドとの比較)」各書より引用

「ヘッド・アンド・ショルダーズ・ボトムの説明文の比較(マーケットのテクニカル分析-――トレード手法と売買指標の完全総合ガイドとの比較)」各書より引用

「デイトレ対応版 株価チャート読み方の基本」の欠点として、「内容の一部に不正確な記述がある」という点が挙げられます。

例えば、テクニカル分析の第一人者が書いたマーケットのテクニカル分析(ジョン・J・マーフィー著)では、株価の反転パターンを示す「ヘッド・アンド・ショルダーズ・ボトム」において、ネックライン突破時の「出来高の増加」が重要な要素とされています。

しかし、本書を読むと「・・・売りが終わると株価は反発していきます」と記述されており、出来高の重要性について一切触れられていません。一般的に、上昇トレンドへの転換する際には大きな買い圧力が不可欠で、必然的に出来高が急増します。したがって、本書の解説は少し不正確だと思います。

MEMO
少し細かい話になりますが、株価の天井圏で見られるヘッド・アンド・ショルダーズ・トップ(ボトムの逆で下降トレンドへの反転パターン)では、価格自らの重さで下落するので出来高の増加を伴いません。おそらくヘッド・アンド・ショルダーズ「ボトム」と「トップ」の解説が混同しているのではないかと思います。

②著者の実績が良くわからない

「小山哲氏の著者ページ(Amazon)」

「小山哲氏の著者ページ(Amazon)」

2つ目の欠点として、「著者の実績が良くわからない」という点が指摘できます。

著者の略歴をみると、出身大学や新聞記者としての勤務歴は確認できますが、投資家としての実績についてまったく紹介されていません。そのため、著者がどれくらいの投資スキルを持っていて、どれほどの信頼が置けるのか、まったく理解できませんでした。

本書を読んだ感想としては、内容に多々あやしい部分はあるものの、そこまで間違った記述はなかったので、投資系雑誌の「日経マネー」や「ザイ」と同程度のレベルかなと思いました。

「デイトレ対応版 株価チャート読み方の基本」のおすすめ度は☆2つ

「おすすめ度の分類」

「おすすめ度の分類」

「デイトレ対応版 株価チャート読み方の基本」のおすすめ度は☆2つに設定しました。

その理由は、ローソク足に注目して相場を分析する手法は面白いのですが、出来高との関係性や企業業績との連動性など、「株価がなぜ変動するか」という部分に注意が払われておらず、実際の投資にはあまり役に立たないと考えたからです。

テクニカル分析に徹するなら出来高や、そもそもなぜテクニカル分析を重視するのか?といったことについて掘り下げた方が良いですし、俯瞰的な視点から解説を加えるならファンダメンタル分析の観点も必要だと思います。この内容だとあまりにも中途半端すぎる気がします。

現在、証券取引所の売買代金の半数以上を外国人投資家が占めています。いくらこの本を読んでローソク足を勉強し、相場を読み解けるようになったとしても、外国人投資家と同じように売買できなければ意味がありません。そうした意味で外国人投資家が書いた本の方が価値が高いでしょう。


【なお、テクニカル分析の本としてはこちらの「マーケットのテクニカル分析 ――トレード手法と売買指標の完全総合ガイド」の方をおすすめしています。内容が少し難しく、値段もすごく高いですがテクニカル分析の第一人者が執筆しているので勉強になります。外国人投資家の投資手法を学ぶためにもぜひこちらの本をご購入下さい!】

 

「デイトレ対応版 株価チャート読み方の基本」の著者

「デイトレ対応版 株価チャート読み方の基本」の著者は、小山哲(こやまさとし)氏です。早稲田大学を卒業後に新聞記者として働き、現在は投資アドバイザーを務めているようです。本書の他にもデイトレードは『5分足チャート』で完勝だ!」、「【改訂新版】個人投資家のための『小型株』で賢く儲ける方法」などの著書を出版しています。

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