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最高値更新のセーフィー、上値の目途は?|注目銘柄分析
- セーフィー(4375)の10月4日の終値は前日比+7.13%の3905円、出来高は2,864,300株という力強い上昇。上場後の出来高の合計は1,500万株を超え、発行済株式総数の30.5%に達しています。ベンチャーキャピタルの持分はわずか5.9%しかないので、上値は軽いでしょう。
- PSR20~30倍程度で評価すると、理論株価は3260~4890円。JTOWERやウェルスナビと比較すれば、3,885~7,771円程度が妥当。
- JTOWERやウェルスナビの株価が上場後に2倍近く値上がりしたことから、6,700円近くまでは上昇すると思われます。ただし、5,000円の節目で揉む可能性があるので注意しましょう。
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セーフィー(4375)の株価が順調に上昇しています。10月4日の終値は前日比+7.13%の3905円、出来高は2,864,300株という力強い結果となりました。
上場後4日間の出来高の合計は1,500万株を超え、発行済株式総数の30.5%に達しています。ベンチャーキャピタルの持分はわずか5.9%しかなく、残りが創業者やソニーネットワークコミュニケーションズのような安定株主で占められているので、ここ数日の売り圧力を耐え抜けば上値が軽そうな形です。
セーフィーの理論株価は?
PSR20~30倍で単純評価
セーフィーのような新興企業の理論株価を計算する場合は、PSR(時価総額÷売上高)という指標を用いて計算します。売上高成長率が高い企業のPSRは20~30倍程度で評価されることが多いので、単純に指標を当てはめて理論株価を計算すれば、3260~4890円が適正株価ということになります。
JTOWER、ウェルスナビとの比較
売上高と時価総額がほぼ同じくらいのJTOWERやウェルスナビと比較してみます。株価から逆算したPSRは、JTOWERで21.8~77.5倍、ウェルスナビで26.4倍~60.6倍となっています。
それぞれの企業の売上高成長率が異なるので、売上高成長率で割ると修正PSR(PSR/売上高成長率)は15倍~30倍で取引されていることが分かります。これらを基にセーフィーの理論株価を計算すると、修正PER15~30倍で3,885~7,771円と計算できます。
セーフィーの上値の目途は?
JTOWER(4485)とウェルスナビ(7342)の上場後のチャートを見ると、どちらも初値から2倍に値上がりする少し手前のタイミングで大きな調整が入っているようです。
JTOWERは2019年12月18日に上場して2,620円の初値を付けた後、1月10日週に4,890円の高値(初値から1.86倍)をつけました。その後、新型コロナウイルスのパンデミック懸念で株価は大きく下落。日経平均の動きと連動するように、4月の初旬から上昇トレンドに転じています。
一方、ウェルスナビは2020年12月22日に上場し、1,725円の初値を付けました。その後、2021年1月5日に3,395円の高値(1.96倍)をつけ反落。2月初旬から再度上昇トレンドに入っています。
どちらも株価が2倍になる手前で調整していることから、セーフィーの短期的な上値の目途は6,700円(セーフィーの初値3,350×2倍)よりも少し低い額になりそうです。キリのいい金額で言えば、初値の1.94倍にあたる6,500円くらいが妥当でしょう。
ただし、6,500円に到達する前に5,000円という節目があります。こうした節目は利益確定の目標にされやすいので、少しもたつくかもしれません。それでも、株式の需給関係や連日の売買状況を見れば高値更新への期待は高まります。
今後の株価の上昇に期待しましょう。