- 日経平均は急反発し、前週末比1032円80銭高(+2.7%)の3万9740円44銭で取引を終えました。今日の株高の要因を金融政策をめぐる不透明感が和らいだことが原因だとみる向きもありますが、本質的には空売りの買戻しが主因です。2月中旬に揉み合ったときの支持線で反発していますが、仮に下げ続けたとしても50日移動平均線や2023年の抵抗線など、株価を支えるポイントは数多く残されています。本日の株高の要因は「空売りの買戻し」であり、明日の日銀の金融政策決定会合次第で一波乱起こるかもしれませんが、何事もなければ5月の決算発表シーズンまでは堅調に推移しそうです。
2024年3月18日の日経平均の上昇は「空売りの買戻し」
18日の東京株式市場で日経平均株価が急反発し、前週末比1032円80銭(2.7%)高い3万9740円44銭で終えた。6日以来約2週間ぶりの高値水準をつけた。日銀が18〜19日に開く金融政策決定会合でマイナス金利政策を解除する見通しとなり、金融政策をめぐる不透明感が和らいだとみた投資家の買い戻しが優勢になった。 「日経平均株価、急反発1032円高 終値3万9740円」.日本経済新聞社.2024年3月18日
本日(2024年3月18日)日経平均は急反発し、前週末比1032円80銭高(+2.7%)の3万9740円44銭で取引を終えました。日本経済新聞社はこの上昇の理由を投資家の「金融政策をめぐる不透明感が和らいだ」ことが要因だとしていますが、これはいつも通りの出鱈目です。結論から言えば、今日の株高は「空売りの買戻し」が原因です。
上の画像をみると、空売り比率が3月13日の43.4から、14日には39.2、15日には39.0、そして18日には35.7と、ここ数日で大きく買い戻されていることが分かります。日銀の金融政策決定会合が18日、19日に開かれており、長短金利操作の撤廃などマイナス金利解除に動いていることは事実ですが、金融関連銘柄の利上げだけでここまで日経平均株価が上昇するわけがありません。金利正常化による金融銘柄の業績改善はもちろん株高の要因の一つですが、あくまで空売りの買戻しが主要因であると考えた方が良さそうです。
なお、今日の株高は2月中旬に揉み合ったときの支持線で反発したものです。このまま日経平均が再度4万円を超えて大きく上昇し続けるかは分かりませんが、50日移動平均線や2023年の抵抗線など株価を支えるポイントは多く残されているので、今回の上昇トレンドが短期的に終わるとは思えません。本日の株高の要因は「空売りの買戻し」であり、明日の日銀の金融政策決定会合次第で一波乱起こるかもしれませんが、5月の決算発表シーズンを迎えるまでは堅調に推移しそうです。