IDOM(7599):明日の株価はどう動く?|注目銘柄分析

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IDOM(7599):明日の株価はどう動く?|注目銘柄分析

この記事のポイント
  • 2021年7月14日に発表された第1Qの数字は、売上高117,013百万円(前年同期比39.8%)、営業利益5,084百万円(黒字化)、経常利益4,911百万円(黒字化)、純利益2,752百万円(黒字化)という結果でした。今回の良好な決算を受けて、IDOMは第2四半期と通期業績予想の大幅な上方修正を発表しています。
  • PERベースの理論株価は1,060円、PBRベースの理論株価は716円と計算されます。今期の決算が中古車市場の値上がりによる一過性ものだと仮定すれば716円~800円くらいが妥当な理論株価だと思います。
  • 10年月足チャートを見ると800円前後の青いラインが抵抗線となっています。現在(17時時点)のPTS価格が770円であることを踏まえると、年初来高値(747円)は更新するものの、この抵抗線を超えるのは難しそうです。21:00時点のPTS価格が800円を超えました。明日800円超で寄り付くようなら900円を目指す展開になりそうです!

IDOMの2022年2月期第1四半期決算はどうだった?

絶好調な1Q決算と業績予想の上方修正

idom(7599)2022年2月期第1四半期決算短信より

IDOM(7599)2022年2月期第1四半期決算短信より

2021年7月14日にIDOM(7599)の2022年第1四半期の決算発表が行われました。第1Qの数字は、売上高117,013百万円(前年同期比39.8%)、営業利益5,084百万円(黒字化)、経常利益4,911百万円(黒字化)、純利益2,752百万円(黒字化)という結果でした。

IDOM(7599)2022年2月期決算短信業績予想より

IDOM(7599)2022年2月期決算短信業績予想より

今回の良好な決算を受けて、IDOMは第2四半期と通期業績予想の上方修正を発表しています。通期業績予想は売上高405,400百万円(従来予想390,000百万円)、経常利益13,900百万円(従来予想11,400百万円)、純利益7,100百万円(従来予想5,800百万円)へと、大幅な上方修正を行いました。

IDOMの理論株価は?

IDOM(7599)5年平均PERとPBRの推移

IDOM(7599)5年平均PERとPBRの推移 マネックス証券より

IDOMの過去5年の平均PERは28.8倍、平均PBRは1.42倍となっています。平均PERには業績低迷期の異常値が含まれているので、過去5年の平均PERは15.0倍前後と見積もり計算します。

今回の通期業績予想の上方修正を受けて、一株当たり純利益(EPS)は従来予想の57.76円から70.71円に増えています。それを加味してPERベースの理論株価を計算すると、理論株価は1,060円になります。

【PERベースの理論株価計算式】

$$EPS  70.71円×5年平均PER  15倍=1060.65円$$

次に、PBRベースの理論株価を計算してみます。期首の一株当たり純資産額(BPS)は438.2円で一株当たり純利益は70.71円、配当額は4.6円なので、期末の予想BPSは504.31円になります。したがって、PBRベースの理論株価は、期末予想BPSに平均PBRを乗じた716円ということになります。

【PBRベースの理論株価】

$$期末の予想BPS  504.31×平均PBR  1.42倍=716.12$$

*期末のBPS=期首のBPS438.2+EPS70.71-配当額4.6円

今回の好決算は中古車市場の活況によって生じたものであり、もとをただせば新型コロナウイルス感染拡大への経済対策(金融緩和)と自動車用半導体の供給不足が原因です。技術力・サービス力といった競争優位性から生じたものではないので、今後も好業績が続くとは思えません。

したがって、今回の決算が一過性の要因にすぎないと考えれば、PBRベースの理論株価に近い716円~800円くらいが妥当な株価だと思います。ただし、まだ中古車価格は高止まりしているため、今後の業績次第では株価はもう少し上振れそうです。

テクニカル分析

IDOM(7599)10年月足チャート

IDOM(7599)10年月足チャート マネックス証券より

10年月足チャートを見ると800円前後の青いラインが抵抗線となっています。現在(17時時点)のPTS価格が770円であることを踏まえると年初来高値(747円)は更新するものの、この抵抗線を超えるのは難しそうです。

注意
21:00時点のPTS価格が800円を超えました。明日800円超で寄り付くようなら900円を目指す展開になりそうです!

もっとも、中古車市場の高止まりが続いているので、今後の業績次第では青い抵抗線を突破して900円(緑)の抵抗線を試すかもしれません。800円~900円のラインは出来高が少ないので、青い抵抗線を超えれば900円までは一気に動くでしょう。また、900円以上の出来高も細っています。同業他社の買収など良いニュースが出ればさらなる上昇も見込めそうです。

IDOMは今期から新規出店を再開しています。年に10店舗程度出店してく予定なので、順調に新規出店が進めば今後も最高益を更新していきそうです。今回の決算後の値動きが悪くても、長期的にはまだまだ上値を追える銘柄です。長期投資家の方は少しづつ拾ってみても良いかもしれません。

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